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社員採用の”王道”と”覇道”どちらを選択しますか?

社員採用の変化の時

「 社員採用に本気で取り組みますか? それとも小手先のテクニックでなんとかしようと考えますか? 」

最近はこの質問を必ず、企業の経営者や人事採用の決裁者と最初の打合せをする時に投げかけるようにしています。
現在の人手不足の原因は単純に労働人口の減少だけが問題ではなく、情報が瞬時に広まるようになった社会環境や、仕事に対する意識の変化などさまざまな要素が絡みあい、積み重なった結果として出来上がったものです。

地方の中小企業が、永続的に会社を存続させるための社員採用を真剣に考えるなら、今までの会社組織や社内の慣習全てを、現在とこれから先の未来を見据えた形に作り変えるくらいの覚悟を持たなければ、結果に結び付かないのが現実です。また中途半端に変革しようとすると、だいたい取組む前よりも状況は悪くなります。この取り組みは、一朝一夕にはいかず”時間と金”も必要になる困難を伴う選択ですが、時間が経つごとに状況を良くすることはできます。

この方向性を社員採用におけるの”王道”とするなら、小手先のテクニックでなんとか乗り切っていくことは”覇道”かもしれません。 どちらの道を選択するのかは、あくまで経営者が最終決定を下せばよいことですが、その場しのぎで社員採用を繰り返す企業の多くは、採用することが目的化する傾向にあるので、面接時に聞いていた話と違った、常に人手不足で業務をすすめており皆がイライラして雰囲気が悪い、入社と同時に教育や説明もなしに業務にあたらされる等、さまざまな理由から社員の定着が悪く常に業務は自転車操業になりがちです。

孟子は覇道を成す者のことを「千里に以りながら人を畏るる者」、すなわち”千里もある大国を治めていたとしても(本質から外れた形で物事を支配しようとすると)常に人の裏切りや反逆を恐れることになる”と残しています。 約2,300年前に語られた言葉ですが、どれだけ時代や国が変わろうとも人間そのものは大して変化をしておらず、今の世の中にも十分に当てはまっています。

確かに社員採用においては、小手先のテクニックでその場しのぎを繰り返している方が、現場の採用担当の業務からすると楽なことは間違いありません。 会社全体を現在の求人市場に沿って変化させるためには、結果が出るまで経営者が旗振り役に徹する必要があります。

ただ、これからの求人市場は、今以上にシビアになることが各種の指標からもほぼ確実です。

人手不足による緩慢な企業の衰退を選ぶのか、困難でも永続する企業としてのブランドを作り上げるチャレンジに今取り組みはじめるのか、それは現場の担当者の仕事ではなく経営者が選択すべき責任です。

逆にこの記事を読んで、うちの会社は覇道の会社だな…と感じた社員さんは、会社の中で学べるすべてを学び、自分の価値を高める機会だと割り切って、期を見て王道をすすむ会社への転職をお勧めします。

具体的に社員採用できる企業になるための計画立案から実行について知りたい。経営者に危機感がなくどうすればよいのか分からない。そんなご質問・ご相談がございましたら CIENS までお問合せ下さい。

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