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ジャパンビバレッジ有給問題の影響を考える

8月後半に話題になった飲料自販機販売のジャパンビバレッジにおける、有給取得時にクイズを出題して、解けなければ有給取得をさせないという事例から、ジャパンビバレッジが軽んじていそうなネット上の影響について、今回は述べてみます。

内容については、幼稚なレベルの労基法違反でもありますので、正直述べるにも値しない内容です。また、さまざまなメディアやニュースでも取り上げられていますので省略したいと思います。


まずは、今回の事件を受けてインターネット上で、ジャパンビバレッジは、どの様な扱いになっているのかを確認してみます。

初めに、Google検索で「ジャパンビバレッジ」と調べてみると、次にはストライキ・支店長・有給といった、今回の問題を連想させるネガティブな検索予測キーワードが並んできます。

試しに「ジャパンビバレッジ 評判」で検索すると、会社の評判をクチコミするサイトの評価が幾つか出てきました。会社の評価は60%と良くもないですが、目立つ程に悪くもありません。ただ、今回の件を踏まえるとこの数字は低下傾向に進むと思われますし、逆に高まる様であれば、インターネット上で細工を怪しまれるという、打つ手がない袋小路に追い込まれている面があります。

次に、Google Mapsで検索してみると、なかなか目にすることがないクチコミの評点「1.2」。仕方ないですがクチコミの大半が、今回の件を踏まえての星一つという状況です。(なかなか、これだけ酷い評価が付いている企業も少ないので、スクリーンショットも参考に貼っておきます。)

Google Maps ジャパンビバレッジ東京本社Google Maps ジャパンビバレッジ東京本社

Google Mapsは、現在の日本においてLINEの次に利用者が多いとされているサービスでもあり、スマホにグーグルマップのアプリを入れている方も多いことでしょう。

この目立たないものの確実に利用者が多いサービスにおいて評価が著しく低く、かつネガティブなクチコミがある最大の問題点は、確実に「採用」に悪影響を及ぼすということです。

仕事上の取引がある会社など利害関係者は、今回の件があったとしても建前上はビジネスとして付き合いを続けます。また、時間が経つことで騒ぎも落ち着き、表面上は何事もなかったかのようになると想像されますが、本当に困るのはそこから先になります。

想像してほしいのですが、就職活動をする新卒、中途採用を含め面接でジャパンビバレッジという企業を訪問する際に使うサービスはなんでしょうか。ホームページの地図を見て訪問する人は少ないでしょうし、ゼンリンの地図を片手に訪問する人もいないと思われます。大部分の人はGoogle Mapsを利用し、かつ雰囲気を掴みたい時には、ストリートビューも併用するのではないでしょうか。

その時、クチコミの評価が著しく低く、今回の問題について事細かに説明してあるクチコミを見つけた時に、人はどう考えるのでしょう。人手不足で売り手市場にある現在、飲料自販機販売の会社で、絶対にジャパンビバレッジでなければ嫌だと考えてくれる人が、どの程度いるのでしょうか。

また、このクチコミの恐いところは、簡単に削除できないところにあります。すべてはGoogleの胸先三寸ですし、事実についての削除はほぼ認められることはありません。つまり、未来永劫、半永久的にこのクチコミはGoogle Maps上に残り続けるということです。

10年後、ほとんどの人の記憶からは無くなってしまったとしても、求職者が会社を訪問しようとすると、この情報が出てくることを想像して、恐いと感じなければ人事に関わるものはいけないと思われます。

2018年の現時点で、ジャパンビバレッジの何の対策もうたれていない Google Maps を見ると、この会社の危機意識の低さが伺いしれます。ぜひ、ブログを読まれた経営者や人事担当者には、一度自分の会社が Google Maps 上でどの様な評価になっているのかを確認してほしいものです。

この様に書くと、ときどき「自分の会社情報は Google Maps 何も載ってませんでした」と若干嬉しそうに伝えてこられる方もいらっしゃるのですが、それも別の意味で問題ですので、その点についてはまた近いうちに述べてみます。

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