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CIENSが考える人事の「自律・分散・協調」

ご存知の方も多いと思いますが、インターネットの根幹に「自律・分散・協調」という考え方があります。

これは「当事者自らが持つ責任範疇のみを管理する」、言い換えるならば、「各自が自分が持つネットワーク(個々の繋がり)のみを管理する」ということになります。

このことを、人事に置き換えてみると、企業が行う社員・アルバイト・パート募集や、派遣スタッフの受け入れについて、企業が持つべき責任は、入社してくる社員や派遣スタッフの方が、できうる限り長期的に働ける就業条件や職場環境を整えることまでです。このことは、採用そのものは、自らの責任の範囲外と考え、そこに使われていた無駄な資本を、本来の責任範疇に集中させることです。

逆に、派遣元企業や求人媒体を発行する企業が持つべき責任は、派遣スタッフの募集から採用、ひとりでも多くの求職者が当該企業への応募をすることにのみ責任を持ち、そこから先については基本的には範囲外と考えることです。(派遣法上、派遣元と派遣先は双方がスタッフの就業環境における責任を有しますが、このことは責任の所在を曖昧にさせることにも繋がっています。また、現実的には外から企業に意見することは可能でも、当事者として派遣先の内容を変化させることには困難を伴いますので、意見の提議も含め、あえて上記の様に記載しております。)

現在の、社員の募集採用、派遣スタッフ活用について、人が集まらない(派遣元がスタッフを配属してくれない。)、定着が悪い…などの諸問題は、誰がどこまでの責任を持つのか、当事者各自の責任範疇が不明瞭な状態にも拘らず、リスク(ある事象の変動に関する不確実性)が高い、感情を持つ「人」を、数値化できる「モノ」と同じ様に取り扱っていることから大半は起きています。

CIENSのサービスでは、インターネットが持つ仕組みである「自律・分散・協調」の考え方を人事に取り入れることで、各自が取り組むべき責任の範疇を明確化させ、問題点を把握しやすくすることで、採用を含む人事の円滑化を進める。それがシエンスの基本的な考え方です。

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