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11.72018
本当は恐い Googleマップ のフィルタ機能
実は未だに、あまり知られていないのですが「 Googleマップ 」には、2年ほど前からフィルタ機能が実装されています。
個人的に、Google はマイビジネスとマップの連携を強化していくことで、食べログなどを含めた様々なクチコミサイトを破綻に追い込むのではないかと、恐い想像をしていますが、その過程においてGoogleマップのフィルタ機能が、飲食店を含む全ての業種に多大な影響を与える可能性があるとも考えています。
今回は、その影響と恐さについて述べてみます。
【 Googleマップのフィルタ機能とは 】
1⃣ 例えばスマホで Googleマップ を起動させて「久留米×ラーメン」で検索してみると下記の様に幾つかの店舗が上位表示から表示されていきます。
上位の方には、クチコミの評価が高い店舗(星が多い店舗)が並んでいます。
その検索結果表示の下の部分を見てみると、左に「全表示」、右に「フィルタ」と記載があります。このフィルタをタップすると、次の画面に切り替わります。
2⃣ スマホの Googleマップ アプリでは星1つ単位で、星2つから星4つのフィルタを選択することが可能です。
パソコン版の Googleマップ では、星2つから 0.5単位でフィルタを選ぶことができます。
試しに、星4つでフィルタを適用してみると…
3⃣ 検索結果が、全く違うものになってしまいました。
フィルタ適用前の表示では、2番目に表示されていた店舗がクチコミの星4.2だったにも係わらず、今回の結果では表示されていません、なぜなのでしょう?
その理由は検索フィルタを適用したこと、検索した場所からの”距離”など様々な要素が絡んでくるので一概には言えません。
【 フィルタ機能の恐さ 】
このフィルタ機能の恐いところは、食べログ等でもお馴染みですが、フィルタが選択されると適用された星以下の店舗は、情報すら出てこなくなるということです。このことは星が多い店舗は更に栄え、星の少ない店舗には閑古鳥が鳴くことに繋がります。
また Googleマップを見て頂くと分かると思いますが、このクチコミ評価は飲食店のみに限られたものではありません。サロン、ショップなどの小売店…果ては、病院や一般企業にまで及んでいます。(一般企業における Googleマップのクチコミの危険性 については、以前に一度述べていますので、そちらを参照ください。)
すなわち、近い将来すべての会社やサービスが Googleマップ上で「星」によって評価される可能性があるという事です。「美味い、不味い、サービスが良い悪い、高い安い…」と、あらゆることを評価される飲食店と同じ様に、すべての物事が、Googleマップ上で評価される世界が訪れるかもしれません。
「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」と使命について述べています。この使命から考えてみると、決して絵空事でもないと考えます。
【 対応策はあるのか? 】
最近では、Googleマップ上で店舗をフォローするという仕組みが追加され、更に様々な仕組みが拡充していくことが予測されることに対して、ビジネス上の最適解を問われると「自社の評価」を高めて、Googleマップ上での評価を固めておくという方法以外にはないと思われます。
Googleマップに、地域情報の全てが集約されてから慌てても手遅れです。逆に、多くの他社がまだ真剣に取り組んでいない今だからこそ、自社の情報を充実させておくチャンスなのかもしれません。