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初日が肝心。社員の退職を防ぐ企業の心得

入社 採用 新入社員

Googleの社内調査によると、採用した社員の受け入れ態勢を入社初日にしっかり整えて準備しておくと、入社から3か月以内の作業効率が3割高くなると言われています。

このことを踏まえて、入社初日の大切さについて述べてみます。

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【 初日に向かう社員の気持ちを考える 】

まず、新卒の正社員入社にしても、アルバイト・パート採用にしても、たとえ数社で勤務経験がある中途採用であったとしても、初日出社してくる社員は大なり小なり緊張をしていると同時に、新しい環境で頑張ろうと意気込みも持っているものです。

企業で、この話をすると、いや自分は緊張しなかった…等と仰られる担当者や経営者がいらっしゃいますが、ある一部の例を全体に当てはめて、それを常識のように考えるのは定着率が悪い企業特有の兆候です。そのような発言が出た時点で、その企業で社員が育っていないことが予測できます。

あくまでも確率的に考えた時に、入社してくる社員は緊張していると同時に、やるぞという意気込みも持っている確率が高いということ。同時に、人見知りな人と、誰とでもすぐに打ち解ける人がいるとすれば、人見知りの人への接し方を基準に受入れをする方が、円滑にいく可能性が高いことをまずはご理解ください。

【 OJTという名のほったらかし 】

そのような緊張した心理下にある新入社員に対して、人手不足の製造業に多いのは、右も左も分からない状態のもと簡単な説明のみで、いきなり製造現場の作業に当たらせる。また事務や販売関係を含むサービス業であれば、OJTという名の下に他の社員を真似させて「困ったら声をかけて」で済ませるパターンです。

はっきりしているのは、何を目標にしている作業なのか、そのために何が行われているのかを理解させない作業は、初日の社員にとって何一つ身につかないと同時に、せっかくのやる気に水を差す結果となります。

新しく入社した社員がどれだけ優れた人材であったとしても、初めての環境は未知なる世界です。 絶対にその人が持つ100%の力を初日に発揮することなど出来ません。それにも関わらず、情報も与えられず、周りの社員は挨拶もしてくれず、ほったらかされたとすれば、それでも入社してきた人は頑張ろうと思うのでしょうか。それは甘えであるという考えもあるかもしれません。そうなのであれば、この売り手市場の中、会社で初日に放置され大切に扱われなくても、落ち込むことなく頑張り、勝手に育ってくれる社員を採用すればよいだけの話です。

但し、今の労働市場において、そのような人材を採用できる確率は高いのでしょうか、低いのでしょうか。

【 丁寧すぎるくらいで丁度よい 】

まず新入社員を迎える会社としての心構えは、「こんなに丁寧に準備する必要があるのか」と感じるくらいでちょうど良いということです。 この様な話をすると、昼食をご馳走すればよいのか等、若干ズレた質問が返ってくる場合がありますが、そういう事ではありません。

物品的なところでいうと、製造業であれば新入社員の制服一式、ロッカー、その他備品がしっかり準備できている。事務であれば机・パソコン・制服・ロッカーなど、サービス業であれば制服やロッカー、ネームプレート。

仕事をする上で必要となるものが、出社した時点で完璧に揃えられているということです。新入社員が特に女性であればロッカーは大切です。中小企業で女性用ロッカーが足りない、完備されてない企業がときどき見受けられますが、机の中にバッグを入れておくことができる環境でないのであれば、ロッカーは早めに準備しておくべきでしょう。

ここで意外と見落としがちなのですが、新人に手渡しするとプラスに働くモノがあります。それは「名刺」です。製造業などで対外的に人と接する社員でもない。正社員でなく契約社員だから。経費的にも抑えたい。退職されたら無駄になるなどと考えずに、一度試してみることをお勧めします。

本人に、どの様な採用形態であれ、この企業の社員になったという自覚を芽生えさせると同時に、今まで名刺を支給されたことがない人であれば、大切にされているという心理にも繋がります。インターネットを使えば1,000円以下でも購入できる名刺は、定着率を高めるためにもコストパフォーマンスがよい備品です。

物品を完璧に揃えておくことの本質は、迎え入れる会社の心構えとして、新人社員が活躍できる舞台を整えておくということです。経費的にモノを完璧に揃えておく余裕がない場合もあるでしょう。但し、その必要なモノがない状況を当たり前だと考えて新入社員を迎え入れることと、不便をかける部分があるかもしれないが、頑張ってほしいと丁寧に対応することには雲泥の差があります。

新入社員は、企業の初日の対応をしっかりと感じ取り、同時に長く記憶に留めます。企業として、わざわざ経費をかけて採用した社員が、マイナスの気持ちで仕事を始めることに何の意味があるのでしょう。釣った魚に餌をやらないではないですが、採用したら会社が好きに扱っても問題ないという考えがどこかにあるのであれば、早急な改善が必要です。

【 新人と呼ばない 】

社員の定着に問題がある企業に多いのですが、不用意に「そこの新人」とか「この前入った…名前なんだっけ」などと声をかけている場面を、ときどき目にすることがあります。

ここには受入れる企業側の丁寧さが欠けていると感じます。売り手市場の中で、せっかく自社を選んできてくれた人が、活躍できる場を準備できず退職に繋がった時に、社内ではその新人をあげつらって言いたい放題で溜飲を下げるのかもしれませんが、その退職した新人も社外で「ひどい会社」であることを、話を膨らませて語ることでしょう。もしかするとSNSで情報発信されるかもしれません。

この出来事はお互い様ではなく、売り手市場の労働市場においては、企業側の評判を毀損し大きなダメージに繋がるリスクの方が高いのです。

その点を踏まえて、新入社員の入社初日をどのように迎えるのか、いま企業には求められています。

※ 入社初日の迎え方に関しては、物品などのハード面以外で、ソフト面も重要になりますので、次回はソフト面から続きを述べてみます。

ひとこと
【思考に気をつける、それはいつか言葉になる。言葉に気をつける、それはいつか行動になる。行動に気をつける、それはいつか習慣になる。】…新入社員が長続きしない原因になっていませんか?

 

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