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“Googleストリートビュー”と”THETA360.biz”で360度写真はもっと活用できる

360度写真をもっと活用する

| “THETA360.biz”と”Google ストリートビュー”の良いところを組み合わせる

CIENSには、360度写真を手軽に撮影することが出来るリコー製のカメラ”THETA(シータ)”の最上位モデルZ1だけでも5台以上以あります。 それだけリコー製の360度カメラを利用し、「THETA360.biz」という専用サービスについても以前から認識し、利用方法についてのセミナーにも参加していたのに、なんとなく不動産業界やハウスメーカー向けのサービスといったイメージを持っていた為に最近まで、THETA360.bizの底力に気付くことが出来ていませんでした。

ちなみにTHETA360.bizとは、360度写真を組み合わせてオリジナルの Google ストリートビューのようなツアーを作ることができるリコーが提供しているサービスです。

これだけストリートビューの撮影をしておきながら情けない限りなのですが、その使い勝手の良さに気付けなかった原因の一つには、RICOHがTHETA360bizを説明する際の不動産押しに原因がある気がします。(いや…きっとそうに違いない。)

そんな冗談はさて置いて、年間750件以上もストリートビューの撮影・登録を行わせて頂いていると、多くのお客様からストリートビューの問題点や、不便さについてご相談を頂く事も多く、撮影方法やツアーの組み方で解決できる点はなんとか対応していたのですがストリートビューの仕組み上、対応が難しい点について解決策がないかなと頭を抱えていた時に、ふと思い出したのが「RICOH THETA360.biz」でした。

それから最近は、すっかり「THETA360.biz」の虜になってしまっています。 今回はそんな”THETA360biz”と”Google ストリートビュー”の違いも踏まえながら”THETA360.biz”について解説してみたいと思います。

| Google ストリートビューの長所と短所

まずは、Google ストリートビュー用にTHETAで撮影した写真を見てみましょう。(本来は360度上下左右全てが見れる写真ですが、解説しやすくするために、ここではワザと平面にしています。) この写真は当社CIENSが入居している福岡県久留米市にある久留米ビジネスプラザの写真です。Google マイビジネスから登録しているので、こちらを確認して頂くと Google マップでどのように表示されるかご覧いただけます。

グーグルストリートビュー用の写真

パッと見て分かるのは、建物があって駐車場が周りにあって、なんとなく自転車が見えるので駐輪場なのかなといったところです。 ここにストリートビュー内を移動できる”ツアー”が組まれていれば移動先に向けた矢印が表示されている。 これが Google ストリートビューです。 シンプルな機能ですが場所のイメージが伝わるサービスとして多くの方に利用されています。

とあるアンケートでは、飲食店や美容室などのお店を探す6割以上の人が、前もって店舗の雰囲気を知りたいと思っているという調査結果があります。 この点を踏まえると、お客様がお店を探す際の判断材料として店内外のストリートビューを撮影して Google に登録しておく意味は高いです。

但し、ここでのポイントは、お客様が知りたがっているのはあくまでも「雰囲気」であり、店舗の隅々までストリートビューでチェックして回りたいということではありません。 実際にツアーを組ませて頂いた得意先の写真の閲覧回数を見てみると、見られている写真と見られていない写真の間には平均して5倍以上の差があります。

店舗側としては、せっかくツアーを組むのであれば店内の隅々まで撮影して登録をしたいと考えますが、お客様からすると雰囲気が分かるストリートビューが数点あれば良くて、別に店内の隅々までチェックしたい訳ではないし、そんな面倒臭いことは求めていないという意識のズレもあって、ストリートビューの閲覧回数に大きな開きが出てきます。

同時に大切なことは、360度写真の情報量は上下左右の全てが確認できるという点からも膨大です。その360度写真が持っている最大の特徴が、その写真を見るお客様からすると逆にどこを見ればいいのかよく分からず、お店の雰囲気が分かったような分からなかったような、なんとなくボンヤリとした結果となります。 「どこでも見れる=どこを見ればいいのか分からない」といったところでしょうか。

この店舗やビジネスの雰囲気を伝えながら、同時に見てほしい点に注目してもらうには、ストリートビューが持っている機能では難しくどうするのか悩んでいたところで、THETA360.bizと使い分けて360度写真を更に活用するという考えに至りました。

では、THETA360.bizを使うとことで360度写真をどのように活用できるようになるのか見ていきましょう。

| THETA360.bizで見せたいポイントを指定する

下が、THETA360.bizで制作した360度画像です。 パッと見でも Google ストリートビューとの大きな違いが様々に見て取れます。 では具体的に説明してみましょう。

画面の一部分を切り抜いてみました。

左上部から見取り図が表示され、今見ている画面の方向が分かるようになっています。 他にもテロップとして画面上部に情報を表示させたり、移動の矢印にも移動先の名称が表示されるのでストリートビューと比較しても分かりやすくなっています。 また注目してほしいポイントにはアノテーションを埋め込むことが可能です。

アノテーションとは、関連する情報を注釈として付与することが出来る機能のことです。(画面右側の車両に付いている中心を向く4つの三角形の記号がタグになっています。) このアノテーションのタグを押してみると…

theta360.bizは画面内に情報を表示させることができます

下のような画面が表示されます。 ここでは駐車場の説明を注釈として埋め込んでいるだけでなく、久留米ビジネスプラザのホームページ内にある駐車場説明へのリンクも貼っています。 Google ストリートビューと比較してみると、見せたい場所や知っておいてほしいことに注目させることができる点では、THETA360.bizで制作した360度ツアーの方がお客様へのPR効果としては高いと思われます。

アノテーション、すなわち注釈として注目させることができます

では、これからはRICOHのTHETA360.bizが360度写真をけん引していくのかと言われると、確かに優れた機能を持ってはいるもののそれほど単純ではないかもしれません。 その理由を含めて効率的な使い方について解説してみます。

| ストリートビューの弱点を補完するサービスとして

THETA360.bizで制作したツアーは、Google ストリートビューのツアーが持つ弱点を補ってくれる力を持っていますが、残念ながらこのツアーを Google ストリートビューに埋め込むことはできません。 できないということは、Google 検索やマップの店舗に関する検索結果のリスティング部分にそのまま表示させることも勿論できないので、お客様にどこで見せて興味を持ってもらうのか、導線を考えておかなければ機能は優れているものの、大掛かりなストリートビューのツアーのように店舗側の自己満足の結果にしかならないと考えられます。

ちなみにTHETA360.bizで作ったツアーを表示させる方法には次の3つの方法があります。
➀.HTMLコードによってホームページなどに埋込む方法
➁.専用のURLをリンクさせることで誘導する方法
➂.QRコードを使って紙媒体などから誘導する方法

以上の3つです。

ホームページがあるビジネスや店舗であれば、Google マイビジネスを活用して Google 検索やマップに表示させるストリートビューの写真は枚数を抑えて”ここ”という場所に絞ってしまいます。 雰囲気を軽く知りたいだけのお客様には、そのストリートビューで雰囲気を感じてもらい、そこからもっと深く知りたいと思うお客様に向けホームページ内でTHETA360.bizのツアーを埋め込んで紹介するという方法が良いでしょう。 興味があって知りたいと思わないとなかなかホームページは閲覧してくれません。 宿泊業や結婚式場などは特に効果が高いと思われます。

またTHETA360.bizのツアーは、➁のURLを使って各種SNSにリンクを貼ることで、そこから誘導させてお客様に見せるのも一つのアイデアです。 まだ目新しさがあるツアーの表示携帯なので巷に広まってしまうまでは、意外と細かく見てくれる人が多いはずです。 ツイッターやインスタグラムを活用している店舗と相性が良さそうです。

またCIENS的には➂のQRコードを使う方法が結構面白いと感じています。 その理由はPayPayなどQRコード決裁の広まりによって、スマホを使ってQRコードを確認することを理解している人が大きく増えました。 今さら紙媒体なのと疑問に思われるかもしれませんが、意外とまだまだ紙媒体の市場は大きいのでしばらくは使い方次第で大きな成果を上げることが出来そうです。

| まとめ

面白そうなので自分のビジネスや店舗でも試してみたいけど、360度カメラも持っていないし、THETA360.bizのサービスに費用を払うのも…なんて店舗でも、以前ストリートビューの撮影をして、その時に360度画像のデータをもらったことがあるところは意外にあると思います。(撮影したけど画像データはもらってなかった…。というならば、今からでも撮影してくれた会社に相談してみてもいいかもしれません。)

またリコーの「THETA360.biz」には30日間無料で利用できるフリープランがあります。 ここで「集客」を頑張りたいと考えるタイミングで使ってみるといいかもしれません。 使ってみて好評だったり成果があがったら契約を考えるのがおススメです。

実際に自分でやってみてお客様の評判もよかったけど、無料期間が終了した後の、THETA360.bizの月額利用料の5千円はもったいない…と感じる方や、自分でやる時間がないから専門家に任せたい。と考える九州・山口でビジネスを行っている方は、ぜひ一度CIENSまでご相談ください。 きっとここでは説明していない面白いご提案もできると思います。

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